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漢方服用を経て生まれた赤ちゃんが元気なわけ

漢方服用を経て生まれた赤ちゃんが元気なわけ

経験上、嬉しいことに漢方を用いた子宝相談を経て新たな生命を授かったお子さんはほぼ例外なく発育が良く、元気で大きいお子さんなのが特徴です。これはなぜでしょうか?

日本では2500グラム未満で生まれる「低出生体重児」が増えているのをご存じの方は多いのではと思います。しかし80年は出生児の約5%だったが、2015年は10%弱とほぼ倍増。経済協力開発機構(OECD)の加盟国で2番目に高いということまでご存じの方は少ないのではないでしょうか。

原因の一つに挙げられるのが、妊娠、出産をする世代の「やせた女性」の増加。いわゆる「やせた女性」は、80年ごろは20代で10~15%、30代で10%以下だったが、13年は20代で22%、30代で18%に増えています。アジアの貧困国で起こっている「極度の栄養失調」を原因とする発育阻害児の急増と同じことが現代日本でも起こっているという恐ろしい事実がここにあります。

特に妊娠前の慢性栄養失調状態が続くことで生まれてくる赤ちゃんの成長も悪くなります。これは身体だけのことではなく、脳の発達阻害や重度のアレルギー体質を生むなど様々な要素で影響が出てきます。低体重児は胎児の時に栄養状態が悪い事が多く、栄養摂取を調節する機能がうまく働かないケースも多いため、「小さく産んで大きく育てるというのは推奨できない」と言う医学的な意見が多勢になっています。

私が申し上げたいのは特にダイエット意識が高い母体にのみ起こる問題ではなく、現代日本の食生活が加工品と多くの添加物による「低栄養素食」になっている事実です。これに対し良質な天然栄養分をきちんとした食材から摂取していただくことが何よりも大切です。その上で内臓に力を与える漢方を用いて体の状態の改善を行うことで大きな効果が生まれます。大切なのは日々の生活がご自身の体にどのような影響を与えているかをきちんと認識することだと思います。

これから大切な子宝をお考えの女性はもちろん、夫である男性にも日常の食生活と生活習慣は赤ちゃんに大きな影響を与えることをご理解いただき、まずはご両親の健康な体づくりをお考えいただきたいと思います。いつでもご相談下さい!

執筆:漢方のスギヤマ薬局 杉山卓也

2016年9月1日