健康情報、漢方関連のトピックを掲載しています。

閉塞感から起こる失調にご注意を

コロナウイルス自体での体調不良は家での自粛を徹底していれば起こらない可能性が高くはなりますが、それ以上に多くの人を苦しめているのが「閉塞感からくる心身の失調」ではないでしょうか。

満員電車に揺られる必要がなくなった、と喜んでいたのもつかの間、ずっと家に閉じこもり続けていることで体には様々な不調があらわれている、というお悩みが増えています。

最も多いのは「気分が沈む」、あるいは「不安で夜が眠れない」というメンタル疲労に伴うお悩み。
対策としては「陽の光を浴びる」、「1日15分程度の運動を心がける」、「窓を開けて外の空気を吸う」というのが簡単にできるもの。
また、テレビをつければ延々とコロナウイルスの拡大情報を報道し続けていますのでこれもまた気持ちを重くする大きな要因となります。
こうした報道を見続ける、というのは非常に脳を疲れさせてしまうというのがその理由。

情報は多く集めればいいというわけではありません。むしろ過剰な情報で体調を崩してしまう事例のほうが増えていますので適度に情報収集のアンテナをたたむことも心がけましょう。気持ちが不安で揺さぶられたり、心が高ぶってしまい夜の寝付きが悪くなったりした場合には「養心安神(ようしんあんじん)」薬と言われるカテゴリの漢方薬が心をケアしてくれますのでお勧めです。

精神疲労の蓄積による失調も精神疲労を回復させる漢方薬があります。生活養生と合わせて適切な漢方薬を使っていくことで今のこうした鬱々とした毎日の気分を晴らしたり、疲れを回復させることができますのでぜひお試しいただければ、と思います。

漢方薬は個別に適するものが異なりますのでまずはご相談をお願いいたします。

2020年4月14日