皆様の中で「漢方薬と西洋薬を併用して使っている」という方は多いと思います。かくいう私もその一人です。

漢方薬局で働いていますと多く寄せられる声として「西洋薬を飲みたくないから漢方薬でなんとかしてほしい」という声が多いんですよね。
これはですね、実は「できるケース」と「できないケース」があります。

まずできるケースは不調や病気の原因が生活習慣や体質に依存しているケース。漢方薬は生活習慣や体質が原因の場合、これを改善させるための助けになるものが多いです。
もちろん漢方薬だけ、でできない場合もありますので自分の生活習慣を整えるための努力などが必要になってきます。

そして「できないケース」はすでに病気が大きく進行していたり、例えば血圧や血糖値など数値が異常な数値になってしまっており、緊急的に数値を下げる必要がある場合や症状が放置しておくと危険な状態になっている場合などがあります。短期的に数値を安定させるためにはやはり西洋薬の効果が必要ですからこの場合はまずは西洋薬を使用し、数値を安定させ、危険水域を脱した状態から西洋薬と漢方薬を組み合わせて少しずつ西洋薬を減らしていく方向を向いていく、というのがオススメです。

いずれにせよ「漢方薬だけを飲めば解決する」というものではないということはしっかり覚えておいていただきたいと思います。ただ、根本治療に役立つ漢方薬の魅力も大きいものですのでぜひご相談いただければと思います！