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梅雨時期の関節痛や腰痛に漢方薬を

梅雨時期になると関節痛や腰痛が出たり、古傷が傷んだりするという訴えが増えますこれは「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれるいわば「湿気の害」です。

水は中医学では「陰(いん)」と言われるものに分類され、重さを持った要素として体を潤したり、関節をなめらかに動かしたりする良い作用を持っているとされますが、この陰が湿邪の侵入により過剰になってしまえば関節部には余剰な水分が溜まることになり、だるさや不快感、痛みなどを生じることが増えます。古傷が痛むのも傷がこの湿邪により刺激されることで起こると考えられています。

この痛みと合わせて起こるのがむくみや食欲不振、めまいや耳鳴りなどの不快な症状です。

併発するようであれば湿邪の侵入を疑うのが良いと思います。こうした関節痛や腰痛に用いる漢方薬としては「越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)」などが有名ですが、体のエネルギーである「気」語りていない人の場合は「気」を補いながら体内の水分代謝を調節する「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」なども使われることがあります。

原因に合わせた漢方薬のチョイスで不快な梅雨時期の痛みを緩和したり、改善させることが可能です。お悩みの方はぜひご相談下さい!

2022年6月4日