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花粉対策、できていますか?

先日、自分の車のボンネットを見たらびっくりするくらいの花粉が降り積もっていて驚きました。今年は過去10年でも類を見ないほどに花粉の飛散量が多いと予測されていますがすでに花粉症の症状にお悩みの方も多いかと思います。

中医学的に慢性化している花粉症の原因は簡単に言うと「肺」が弱い人、と定義されています。肺は粘膜や皮膚など、花粉だけではなくウイルスや菌なども含め、外部からの刺激に対しての防御能力を作る場所として考えられています。ですから肺が先天的に弱い方や加齢や後天的な生活習慣などで弱くなっている方は花粉症をはじめとする様々なアレルギー疾患や免疫力の低下に悩む方が多くなります。

漢方薬では「衛益顆粒(えいえきかりゅう)」や「黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)」といった「黄耆(おうぎ)」という肺を元気にする生薬を主薬とした漢方薬で肺の機能を高め、それによって花粉など外部からの飛散物に対しての抵抗力を高めることを目的として服用をしていただくことがこの時期はとても有効となります。ただ効果を期待できる反面、やはり体質を変えていくという性質上、シーズン真っ只中になってからのこうした漢方薬のスタートだと間に合わない恐れがあります。こうした場合は既に症状が起きているものに対してはその症状を緩和させることのできる漢方薬と組み合わせていくと良いでしょう。

花粉、アレルギー疾患にお悩みの方はぜひご相談下さい。お力になれると思います!

2023年2月27日